波乗りに関すること色々。

バックサイド オフ・ザ・リップのやり方をトッププロが解説

テクニック

バックハンドのライディングにおいて、最も頻度の高いマニューバーはオフ・ザ・リップであろう(スナップとも呼ぶ)。スキルが高いサーファーほど、リッピングに角度をつけられる、つまりノーズをより垂直にもっていくことができるので、バックサイドのリップを練習する際に板の角度を指標としているサーファーも多いはずだ。

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バックサイド オフ・ザ・リップのやり方

まず、ダミアン・ホブグッドがバックサイド オフ・ザ・リップのやり方を解説しているので、見てみよう。

Damien Hobgood(ダミアン・ホブグッド)プロフィール:
1979年アメリカ合衆国フロリダ州生まれ。双子の兄であるC.J.とともに、約20年間ASP World Qualifying Series(WQS)やWorld Championship Tour(WCT)を回った。2000年にWCTのルーキー・オブ・ザイヤーを獲得したのを始め、2004年フィジーのGlobe Fiji Pro、2006年タヒチのQuiksilver Pro FijiとGlobe Fiji Proで優勝している。危険なサイズの波でも果敢に攻めるグーフィーフッターである。


ダミアン:「バックサイドのオフ・ザ・リップにおいて、起点になるのはボトムターン。コンパクトで低い体勢を維持して体を回すこと。この時、上体だけ後方にそり返すのではなく(動画の0:40あたり)、腰と体を並行にするよう意識しよう。」

マニューバーの基礎がボトムターンであるのはよく知られるところであるが、バックサイドのオフ・ザ・リップも同様である。体勢を低くすることが重要で、上体だけひねるのではなく、腰を中心に体を回す意識をもとう。

低い体勢をとるために、波のボトムで水面に手を当てることも有効だ(動画の0:43あたり)。水面に手を当てることで、板が波のトップに上がるタイミングを検知することもできる(参考画像はこちらをクリック)。


ダミアン:「波のトップに向かうタイミングで、後ろ側の手(ダミアンのようにグーフィーフッターなら左手、レギュラーフッターなら右手)を前にだすこと(動画の0:48あたり)。

そうすると肩が開いてハードなターンをしかけることができるのさ。」

上記のとおり、後ろ側の手を前に出すことも重要なポイントで、レギュラーフッターなら右手をグッと前に出してから、左肩を上に引っ張るイメージをもとう。


ダミアン:「波のトップで板を返そうとるす際は、体重を後ろ足側(テール側)にシフトさせるといいよ。あとは体を閉じて板を返すだけさ(動画の1:22あたり)。

僕が気を付けているのは、波のリップで板を返すのではなく、少し手前で返すこと。そうすることでより長くライディングでき(波において行かれない)、より多くのスプレーを飛ばすことができるよ。」

バックサイド 垂直オフ・ザ・リップのやり方

では、ここから講師を代わって、元WCTサーファーのフレッド・パターチアがバーティカルなバックサイド オフ・ザ・リップのやり方を解説する。

Fred Patacchia(フレッド・パターチア)プロフィール:
1981年アメリカ合衆国ハワイ州生まれ。2005年にWCTにクオリファイし、同年ルーキー・オブ・ザイヤーを獲得。シャープなライディングが特徴で、多くのグーフィーフッターに影響を与えている。2015年、33歳のときにHurley Lowers proでWCTツアーから引退。


フレッド:「垂直リップを可能にするのは、深いボトムターン。力強いボトムターンでアプローチし、波の力が最もある場所(リップが崩れた場所か、掘れてバレル気味になった場所のすぐそば。動画の0:55あたり)に当て込むのさ。

基本は、スピードを維持しながら当て込む場所に突き刺すようにボードを上げ、できるだけハードに板を返す感じだよ。」

前の講師のダミアンも言っていたが、垂直リップの基礎となるのは、ボトムターンである。初中級者のボトムターンは、意識をしていないと姿勢が高い場合が多い。自分のボトムターン時の姿勢の高さを、まずチェックしてみよう。


フレッド:「バックサイドではフロントサイドに比べると若干視野が狭くなる。ボトムターンをセットするためにしゃがみ込んで、0.5秒~1秒ほど当て込む場所を確認し、板がそこに向かうようにした後は、セクションを予想するのさ。

(※訳者注:要は、当て込むタイミングより少し前のタイミングで、板を返す方向に視線を変えるということ。)このタイミングで頭を下げ、腰を最大限に使うことさ。

つまり、波のトップに向かって体が持ち上がったタイミングで、背中・腰・体幹を回して板を返すイメージだね(フレッドはコイルのメカニズムと呼んでいる。動画の1:47あたり)。また、板を返す際に波の力を使うことも同様に大切だよ。」

バックサイド垂直リップのコツ


フレッド:「垂直リップの習得には、ボトムターンにフォーカスを当てることがベストだよ。ボトムターンの際にできるだけ長くしゃがんで、波のトップでパワーを爆発させるのさ。

ボトムターンの際は、尻もちをつくぐらい、かかと側に十分体重をかけてレールを沈めることだね(動画の2:26あたり)。

波のトップにおいて、板に対して体がほぼ垂直になるタイミング(動画の2:30あたり)で、つま先側に体重移動させるのさ。」

フレッド:「波のトップでおいて行かれることは、誰にだってあるものさ。皆が知ってるケリー・スレーターであってもね。それを避けるためには、板を返す際に波の力を使うことがベストだよ。」

コツその①:勾配のあるセクションで、波の力を使いながら板を返すこと。


フレッド:「行きたい方向に体を持っていくよう手を動かす人は多い(動画の2:53あたり)。また、体操でもよく言われるように、頭部の方向つまり視線によって体がどこに行くのかが決まる。

(波のトップに向かうときは)行きたい場所をよく見て、(板を返すときは)視線を下に向けること。」

コツその②:狙った方向に体を持っていくには、視線と手の動かし方が大切。


フレッド:「あとは頭で考えているとおりに体が動いてくれるよ。それが完璧になるよう、正確にできるよう、トライアンドエラーを繰り返すことだね。

失敗もするだろうけど、それを吹き飛ばせば、今までできなかったことができるようになるよ。バーティカルな12時リップをカマすために海に行こうぜ!」

今回バックサイドのオフ・ザ・リップのやり方について、2人のトッププロの解説を紹介させていただいた。バックサイドが得意な人も、苦手な人も、練習の際に参考にしていただけると幸いである。また、フロントサイドのリップについては、以下の記事をご覧いただきたい。

【クリックで別記事に飛びます】ジョエル・パーキンソンが垂直リップを解説

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