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【サーフィン上達】カービング360をケリー・スレーターが解説

テクニック

前人未踏の11回のワールドタイトルを獲得したケリー・スレーター(2017年4月現在)がカービング360について解説する。

カービング360は、エアリアルほど派手ではなく、最近はそれほど多くみられないテクニックだが、縦にアプローチするボトムターンができないとメイク不可な技である。

垂直リップ(フロントサイド)にトライしている人にとっても参考になると思うので、チェックしていただけると幸いである。

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ケリーが語るカービング360の基礎

ケリー:「カービング360は、単にボトムターンの延長といえる。ハードなボトムターンから、そのまま弧を描いてぐるりと回るのさ。フィンをスライドさせたりテールを回したりするのではなく。

基本的な考え方としては、完全な円を描くようトライすることだ。波のトップで板がリップにヒットした時に、フィンとテールが完全に波の裏側に飛び出すと、ベストなアクションになる。」

ケリー・スレーターのボトムターンは、トッププロの中でも随一の完成度である。深い場所(波のフラットに極力近い)で、レールを傾けられるだけ傾けるケリーのボトムターンは、一般サーファーにはとても真似できない(参考画像)。デーン・レイノルズも、カービング360を仕掛けるときのケリーのボトムターンがお気に入りである旨のコメントをしている。

以下の動画の1:39あたりで、ケリーがボトムターンからカービング360を仕掛けるシーンをスローで観ることができるので、参考にしてほしい。

ケリー:「波のトップに向かうタイミングがとても重要。また、適切なセクションで仕掛けなければならない。(技を仕掛けるセクションとして)ベストなのは、タルいセクションだよ(動画の1:00あたり)。切り立ったセクション(切り立ってはいるものの、チューブのように掘れすぎではないセクション)で仕掛ける場合は、より大きく弧を描く必要がある。」

ケリーのライディングを反転させたグーフィーフッター版の動画も見れるので、グーフィーの人はチェックしてみよう(動画の1:02あたり)。

ケリー:「重要なポイントは、ボトムターンの始まりと終わり。ボトムに来たら、動作を2段階に分ける必要がある。(第1段階として)ボトムの深い位置で肩を回すことが大切だ。それによって、板をドライブさせるためのスピードを得ることができるのさ(動画の1:30あたり)。」

ボトムターンをよくチェックしてみよう。ボトムターンの際、波のフェイスを垂直に上がれるよう肩をセットすると、波のトップに向かって昇りだす。

ケリー:「(第2段階として)、波のボトムからトップに行ったタイミングで肩を大きく回すと、その動きに板がついてくるよ(動画の1:36あたり)。」

まず第1段階のボトムターンで180度回り、第2段階の波のトップでさらに180度回ることで、合計360度のターンになるイメージである。

カービング360のコツ

ケリー:「カービング360を仕掛ける時のフィーリングについてだけど、まず、ボトムに降りたとき。当て込むリップの方向に向かうよう、スピードの方向や体の向きを変えるのさ。」

ボトムターンをする際、板の進行方向に逆らわないようにしてしまうかもしれないが、リップに当て込むために、板のスピード方向や体の向きをしっかり変える意識を持つことが重要だ。

ケリー:「リップに向かって行くときには、いつもより早く上体を起こすようイメージしよう。波のフェイスを垂直に上っていくために、ボトムで板を踏み込んだら、いつもリップに当て込むタイミングよりも半歩分だけ早く上体を起こすのさ(動画の2:09あたり)。」

ボトムに降りて板を踏み込んで肩を回し、少しだけ早いタイミングで上体を起こす。ただし、早すぎるとボトムターンの角度が甘くなってしまうので、ボトムターンの最中は極力体を縮めておく意識が必要である。

ケリー:「その後、波のトップでテールがリリースされる。このタイミングで、もっと回らなきゃ、と思うかもしれないけど(動画の2:20あたり)、前足が上体の下に戻ってくるまで、フィン上の後ろ足をつま先方向に荷重しながら待つこと(動画の2:25あたり)。」

波のトップでテールがリリースされたタイミングで、無理に板を回そうとするのではなく、バックフットのつま先荷重でステイする。このあたりのタイミングは文章ではなかなか理解しにくいと思うので、動画でケリーの体の動かし方をよくチェックすると良いだろう。

カービング360のポイント

ケリー:「ボトムターンのタイミングが早い(浅い)と、ボトムで肩を十分に回すことができないし、カービング360を仕掛ける余裕が無くなるよ。ボトムターンをチェックして、波のフェイスに突っ込んでいくような意識が必要だ。ターンの間は、ボードに体を縛り付けるくらい体を縮めた状態をキープすること。そうすれば、ターンを解放したときにパワーを得ることができるよ。」

動画の2:39あたりでケリーが肩をぐいっと入れる動作をするが、この動作を波のボトムで行えるよう、深い位置でボトムターンをすること。また、ボトムターンの際は体をグッと縮めるよう意識することも重要だ。トップに上がろうとする際は、横方向に逃げるのではなく、垂直方向に突っ込んでいくイメージを持つと良い。

なお、バックサイドの場合は、動画の1:51あたりや、以下の動画を参考にすると良いかと思う。

ケリーのようにクリティカルな場所でカービング360をメイクするのは、かなり高度なテクニックだが(特にバックサイド)、セクションによっては比較的容易にメイクできるはずだ。ボトムターンの練習にもなるので、是非チャレンジしていただきたい。

【クリックで別記事に飛びます】ボトムターンのやり方をトッププロが解説

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