波乗りに関すること色々。

【寄稿】前乗りについて考えてみた

コラム

サーフィンは楽しむものである。でも時には、クラッシュしたり、怪我をしたり、怒られたりすることも。

まあ、それも含めてサーフィンってもんなんだけど、できる限りは楽しくサーフィンしたいものである。

そのためには、サーフィンのルールやマナーを知り、サーファーとして考えを成熟させることが大切であると思う。

今回は、「前乗り(ドロップイン)」について、書いてみようと思う。

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前乗り(ドロップイン)とは

サーフィンには、他のサーファーが自分よりも奥(波のピークの近く)から波に乗ろうとしている場合は、その波に乗ってはならないというルールがある。

うっかり(もしくは故意に)これをやってしまうと、前乗り(ドロップイン)をしたということになる。

前乗りは危険な行為なので、世界共通でルール違反とされている(一部のポイントを除く)。

下の動画を見れば、何故 前乗りがルール違反なのか、理由がよく分かるとおもう。

Shouts out to all my weekend war dogs making the lineup sketchball 9000 since day 1. #thatbackhandattacktho #partyatthebu #wasthatanoseride 📹:@tatsuo_takei

Kookslamsさん(@kookslams)が投稿した動画 –

ひょっとしたら、このコラムを読んでいるあなたも、前乗りされた・前乗りしてしまったことで危険な目にあったことがあるかもしれない。

前乗り(ドロップイン)する人、される人

前乗りされたときの気分

まず、前乗りをされた側は、相手が知り合いでもない限り、良い気分ではない。
具体的に、前乗りされるとどんな気分になるか、色々なサーファーに聞いた結果を挙げてみよう。

  • せっかく乗れた波を横取りされたように感じる。
  • 前乗りをされたことで、相手から軽視されたと感じる。
  • 不快。特に、前乗りしていることに気づいているにもかかわらず、乗り続けられると非常に不快である。
  • 仲間に前乗りされるのは、あまり気にならない。知らない人に前乗りされると妙に腹が立つ。
  • 自分が乗ろうとした波に対して、他人がパドルしただけで腹が立つ。
  • まあ、お互い様なので、そこまで不快ではないかな。
  • 前乗りをした相手に対して報復したくなる。

サーフィンにはパンチアウトという言葉があるくらいなので。ルール違反に対しては、怒鳴るだけでなく、暴力を行使する人もいないわけではない。以前、ワールドチャンピオンのサニー・ガルシアとオーストラリアのローカルサーファーが乱闘騒ぎをしたことがあったが、これはローカルの前乗りがきっかけだったという噂もあったっけ。

特に酷い報復の例を下に載せることにする(閲覧注意!)が、これは明らかにやりすぎである。

Hitting speed bumps at full velocity. #boogthis #goingforblood #howdoistopthisthing #cautionbumpahead 📹:@nel_nimadres.project

Kookslamsさん(@kookslams)が投稿した動画 –

前乗りしてしまったときの気分

ついでに、前乗りをしてしまった場合の気分も、色々なサーファーに聞いてみた。

  • 気まずい。
  • 悪い気もするけど、お互い様でしょ。
  • 良い波を独占しようとする人や、波取りにマナーがないサーファーに対しては、前乗りしても気にならない。
  • 周りは顔見知りばっかりだから、気にならない。

こう見ると、前乗りした人とされた人では、気持ちの温度感が違うようである。

この温度感の違いのせいで、悪い雰囲気になったり、ちょっとした言い合いになったり、揉め事・トラブル発展する場合もたまにある。昔に比べると、そういうのは大分減った気がするが。

楽しくサーフィンをするための心構え

一見前乗りでも、波をシェアして楽しんでいる場合もある。やっていることは同じなのに、感情は全く違う。

初心者サーファーへ

まず、簡単にできることとして、海に入る前に、海の中のサーファーの動きをよく観察することを心がけるとよいだろう。

上手いサーファーだけでなく、自分と同程度のスキルを持つサーファーもしっかり観察することで、前乗りやトラブルを未然に防ぎ、より早く上達することができるはずだ。

また、ボードのコントロールがうまくできず、ライン上のサーファーを回避する技術が無い場合は、他のサーファーと接触しない程度に距離を置くべきである。

特にサーフィンの経験が浅いうちは、沖から波に乗ってくるサーファーがどのように進んでくるのか分からないと思うが、距離を置くことで、ライディング中の接触だけでなく、前乗りも未然に防ぐことができるはずだ。

それでも万が一、前乗りをしてしまった場合は、「ごめんなさい」「すみませんでした」等、謝る言葉をかけるように心がけたい。

中級以上のサーファーへ

ある程度ターンやボードコントロールができる中級者以上の場合は、うっかり前乗りすることは少ないだろう。

しかし、波に乗ろうと動作を開始する際には、その波に誰も乗ってない、または自分の奥から他のサーファーがパドルしてない事を確認してからパドルをするという配慮は、常に必要である。

もし前乗りしてしまったら、速やかにプルアウトすることを心がけよう。前乗り中にワイプアウトして板を飛ばし、そのまま何も言わずパドルアウトするなんてのは、中級者以上のサーファーがやることではない。

ポイントブレイクやリーフブレイクで特に気を付けたいこと

ありがちだが、奥過ぎて抜けられないと思われる場所でテイクオフを試みるのはやめよう。

1.奥過ぎる場所からサーファーがテイクオフ
2.周りはその波に乗ることを諦める
3.途中で波につかまる、またはワイプアウト
4.誰にも乗られないまま、波はブレイクしていく

こうなってしまうと、波がもったいないのは勿論、奥から乗るサーファーの失敗を期待してショルダーで待っているサーファーたちが波の取り合いを始めてしまうため、前乗りを引き起こしてしまう。

他のサーファーよりもピークに近い場所に位置しており、波に乗る素振りをして結局乗らない事も同く避けるべき行為である。

他のサーファーに嫌な思いをさせない謙虚さは、サーファーとして常に持つべきだと思う。

全てのサーファーが持つべき心構え

どんなサーファーも、良い波に沢山乗りたいもの。でも、海は自分達一人ずつのものではない。

ほんの少しでいいので、他のサーファーと楽しさを分かち合い、それに感謝することを意識する事で、サーフィンをもっと楽しいものにすることができるのではなかろうか。

なんて、ちょっと偉そうなことを書いてしまった。ごめんなさい。

著者プロフィール

Written by Toshi
千葉県在住。サーフィン歴15年の波乗り愛好家。
年に数回のサーフトリップが生きがいで、これまで行ったトリップ先はハワイ、インドネシア、オーストラリア、南アフリカ、カリフォルニア、メキシコなど。

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