波乗りに関すること色々。

アル・メリック【 サンプラー(sampler)】のインプレッション

アルメリック

アル・メリック(チャネルアイランズ)の「サンプラー(sampler)」は、デーン・レイノルズの小波向けシグネチャーモデルである。代理店のスタッフに聞いても評判が良く、かなり売れているモデルとのことでずっと気になっていたのだが、ついに購入したのでインプレッションを書くことにした。

暴飲暴食によってかなり体重が増えてしまい、それまでのメインボードでは腰以下になるとテイクオフすらきつくなっていた筆者にとって、ぴったりのボードだと思って購入した次第だ。このモデルが気になっている人、購入を考えている人は、是非参考にしてほしい。

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サンプラーの特徴

サンプラーは普段のショートボードとフィッシュの中間的なモデルとして位置付けられている。ノーズ側からボトムを見てみると、比較的深めなシングルコンケーブが入っており、フィンエリア付近から浅めのダブルコンケーブとなり、テールエリアでゆるいVEEが入っている。テールのVEEよってレールの切り替えをしやすくし、テールエンドにむけて絞り込んだバンプ形状によって、コントロール性能を良くする狙いの設計が施されている。

ノーズは小波ボードにありがちなぼってり系ではなく、比較的すっきりしており、外観や触った感じは通常のサーフボードとそれほど変わらない。だが、触って分からない場所に隠し浮力が入っているため、実際にパドルしてみるとサイズの割には浮力がある印象を受ける。いわゆるボリュームがあることを隠しているボードなので、コンペ用ボードとしても違和感なく使える。

サンプラーに乗った感想

まず、筆者のスペックは、身長173cm体重72kg、サーフィン歴20年の万年中級者である。ボードのサイズは 5’8×19.5×2 7/16のPUで、サンタバーバラ工場で製造されたものである。購入してから約3か月、太平洋側のビーチブレイクで膝~腰程度の小波から、肩~頭程度のやや大きな目な波でテストした。

まず全体的な感想を述べると、波のサイズやコンディションにかかわらず、安定して使える素直なモデルという印象である。ゆるいオフショアの面ツル波から、チョッピーなオンショアコンデションにおいても安定したパフォーマンスを発揮する。普段ビーチブレイクしか入らない人で、1本しかボードを持たないのであれば、本当にお勧めできるモデルである。

ケリー・スレーターのそっくりさん、ノエル氏(体重77kg 上級)が5’6×19.38×2 3/8のサンプラーで、小波からやや大き目の波まで幅広くテストしている。ヘアスタイルだけでなく、アクションの見た目までケリー・スレーターを相当研究していると思われるが、サンプラーの効果もあり、非常にスムースなサーフィンをされている。

サンプラーのロッカーはステージロッカーと呼ばれる形状である。弱めのエントリーロッカーから、ボードのセンターエリアはフラット気味で、テールエリアには適度なロッカーが入っている。上の動画の2:37あたりにノエル氏がマッシーなセクションでカットバックをおこなっているが、まさにこのような感じでフラットなセクションやたるいセクションでもボードがぐいぐいと進んでくれる。ステージロッカーとシングルコンケーブによる効果だと思うが、やはりサーフィンの醍醐味はスピード感なので、乗っていて非常に楽しいモデルである。

サンプラーとニューフライヤーの比較

ボードのアウトラインを見ると、サンプラーとニューフライヤーはよく似ているが、サンプラーのほうがレールやノーズにボリュームがある。そのため、小波のテイクオフについてはサンプラーのほうが若干早く、パドルも楽な印象を受ける。テールエリアのVEEはニューフライヤーの方が強く入っており、レールの入れやすさや切り替えのしやすさについては、ニューフライヤーのほうが勝っている。

サンプラーの一番の特徴はスピードで、アル・メリックのモデルの中でも1、2を争うスピード性能であると感じる。スピードの出しやすさを比較するとニューフライヤーよりもサンプラーに軍配があがるが、頭以上のサイズになるとターンがしづらくなるため、ニューフライヤーの方が向いている印象だ。

以上のことから、小波メインでテイクオフ重視であればサンプラー、オールラウンドで回転性重視であればニューフライヤーを選ぶのがよろしいかと思う。好みにもよるが、筆者の周りには「アル・メリックのモデルの中でサンプラーが一番」というサーファーが複数いるので、かなりお勧めできるモデルということは間違いない。

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