サーフィン耳栓「SURFEARS 3.0」レビュー

サーフィン用の耳栓は様々なタイプのものが販売されているが、その中でもCREATURES(クリエイチャー)というサーフブランドが販売している「SURFEARS(サーフイヤーズ) 3.0」という商品が人気だ。市販されている他のサーフィン用耳栓とくらべると、お値段が高め、性能も高めのハイエンド耳栓である。SURFEARS 3.0を半年間使ってみたので、今回はその感想を記載したい。

そもそも何故、耳栓を使うのか?

「サーファーズイヤー」という症状をご存じだろうか?正確には「外耳道外骨腫」といって、耳が冷たい水による刺激を長期間受けていると起こる症状である。冷たい水が耳の中に入ってくるのを防ぐために、人体が耳の中で骨のコブ(外骨腫)を発達させてしまうことにより、耳の穴が狭くなるのだ。

耳の穴が塞がるほど骨腫が大きくなると、耳に入った水や耳垢が出てきにくくなるという症状がある。これによって感染症も起こりやすくなるので、炎症や耳の痛みが生じやすくなる。他にも、耳鳴りが出てくることもあるようだ。症状が進行して外耳道が閉塞してしまうと、急な伝音難聴をきたす。

サーファーズイヤーを治療するには手術が必要で、術後1ヶ月ほどはサーフィンを控えなければならない。

個人差も大きいが、サーフィン経験年数や頻度が多いほど、また水温の低い地域ほどサーファーズイヤーになりやすくなる。日本国内において、大会に参加するようなサーファーに対して調査を行ったところ、プロサーファーの81%、アマチュアサーファーの54%にサーファーズイヤーの傾向が見られたという(参考文献はこちらをクリック)。

筆者の周りのサーファーも、サーファーズイヤーになって手術したことがある人がちらほらいる。彼らは、「面倒くさい」とブーブー言いながらも、年中耳栓をしてサーフィンしている。

このように、サーファーにとって身近かつ深刻な問題であるサーファーズイヤー。できる限り避けたいものだが、発症を防ぐにはウェットスーツが不要な暖かい海でサーフィンするか、耳栓をして冷水の侵入を防ぐしかない。

耳栓を使うことによるメリット・デメリット

耳栓をすることによって、筆者が感じるメリットは以下のとおり。

1:耳の中に水や砂が入ってくるのを防ぐことができる
2:「サーファーズイヤーになったら、どうしよう」という漠然とした不安が薄れる
3:耳栓効果でサーフィンに集中しやすくなる

一方で、耳栓をすることによるデメリットもある。

1:音が聞こえにくくなるため、海の中での会話がしづらくなる
2:いちいち耳栓をつけて入るのが面倒
3:万一落として無くしてしまったら、結構ショック
4:音が聞こえにくくなるため、知らず知らずのうちに誰かを無視してしまってないか、なんとなく不安になる

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SURFEARS 3.0の良いところ

SURFEARS 3.0は、前バージョンである2.0を改善したモデルで、トム・キャロルやコナー・コフィンなど有名サーファーがアンバサダーを務めてプロモーションしている。

購入した経緯

筆者はこれまで何度か耳栓を購入しており、過去に数百円程度のものから数千円程度のものを使っていたことがある。

安い商品でも防水機能には全く問題なかったのだが、いまいち耳に合わないものもあった。一番嫌だったのは、音が全然聞こえなくなることで、しばらくは音が聞こえやすいという触れ込みの数千円ほどする耳栓を使っていた。しかしながら、海でサーフィンしているうちに、気が付いたら片耳分が無くなっていた(涙)。

かなりショックだったが、サーファーズイヤーになるのも嫌なので再度同じものを購入してしばらく使っていたのだが、また無くなってしまった(涙涙)。

こうなると、新しく買いなおす気にもならず、長いあいだ耳栓をせずにサーフィンをしていた。耳栓をしないのが一番快適ではあったが、耳からジャリジャリ砂が出てきたり、「サーファーズイヤーになってしまうのでは・・・」という漠然とした不安が拭えず、何か良い商品がないか探していたところ、SURFEARS 3.0を見つけ、購入した。

SURFEARS 3.0を選んだ理由は、ストラップ付なので簡単に無くさないと思ったからだ。確かに他の商品と比べると割高だが、過去に何度も耳栓を無くしている身としては、多少値段が高くても無くさないほうがコストは安くなると思ったのである。ちなみに、2021年1月現在、Amazonでは6,000円前後で販売されている(定価は7,560円)。やはり、他の耳栓と比べると、明らかに高価である。

音は聞こえやすい

音の聞こえやすさは、過去に購入した「音が聞こえやすい」という触れ込みの商品と、そんなに変わらないかなーという印象。耳栓をつけない時と比べると明らかに聞こえづらさがあり、最初の内は気になるが、慣れてしまえばなんてことは無い。会話も何とかできる。どうしても聞こえづらい場合は、その時だけ耳から外してしまえばよい。

今のところ、1度も紛失していない

ストラップ付なので、海の中で落とす心配はない。半年間ほど使っているが、今のところ紛失せずにすんでいる。過去にお値段高めの別の耳栓を使っていたころは、「耳栓落っことしたら、どうしよう・・・」とソワソワしながらサーフィンしていたのだが、その心配がなくなったのは大きい。

ただ、ストラップがあるから仕方がないのだが、絡まりが生じやすい。慌てて絡まりを解そうとすると、うっかりちぎってしまいそうだ。

装着感

SURFEARS 3.0の耳栓部分にはウイングがついており、耳から外れにくいようになっている。つけ心地は個人個人で異なると思うが、筆者はこのウイングのおかげで耳に固定しやすい構造だと感じる。半年間弱使ってみたが、痛みもないし個人的には全く問題ない着け心地である。

サイズ交換用の付属パーツもついているので、全く耳に合わないと感じる人は少ないのではないだろうか。また、左右で耳栓の色が異なるので(右耳が青・左耳が赤)、「どっちがどっちの耳だっけ?」と迷わないのが良い。ただ、完璧に水の侵入を防げるわけではないので、そのあたりは割り切りが必要だろう。

まとめ

日本に住む多くのサーファーにとって、サーファーズイヤーを予防するには耳栓が必須である。筆者が今まで使った耳栓のなかでは、音が聞こえるかつ紛失しにくいという点で、SURFEARS 3.0が最もおススメである。とはいえ、他の商品と比べるとかなり割高であるため、躊躇してしまう人も多いと思う。

筆者も「やっぱ、高いな・・・やめとこうかな」とかなり悩んだが、それまで何度も耳栓を落として無くしていたことを考えると、買ってよかったと思っている。今、サーフィン用の耳栓を検討している人は、是非参考にしていただきたい。※とはいえ、もう少しお値段安くならないかな。。。